協会について

協会について

日本茶アンバサダー協会は日本茶とのコンタクトポイントを作ること、日本茶のよい“飲み手”を増やすこと、愛のある“伝え手”を育てることで、日本茶のある暮らしを未来へ伝えます。

具体的には、日本茶アンバサダーの任命・育成、イベントや講座の開催、企業や自治体さまの日本茶活用サポートを軸に活動しています。

協会設立の背景

日本国内では、リーフ茶の消費量は1975年をピークに減少の一途で、2007年にはペットボトルなど茶飲料の消費⽀出額がリーフ茶のそれを上回っています。ほとんどの茶産地で茶価が下がっている中で、さらに燃料や肥料などコストの上昇が追い打ちをかけています。

一方で抹茶は国内外で需要が高まり品薄になるなど、茶業は転換期を迎えています。

人口の減少、ライフスタイルの変化、魅力的な飲料の増加など、時代が変わる以上抗えないところはありますが、“日本”と名のついたお茶とその文化が継承が危うい状況、地域の景観を彩ってきた茶畑が荒れていっているのはさびしく感じます。

近年の日本茶離れを加速させてきた理由のひとつとして良質な日本茶に接する機会が減ったことにあるとわたしたちは考えています。ならば日本茶とのコンタクトポイントを作れば愛好者を増やすことができるはず!
それをするのが日本茶アンバサダーです。

日本茶のある暮らしを未来へ

日本茶アンバサダーには、日本茶初心者の方から、アクティブに活動をしている”伝え手”や、作り手、売り手、淹れ手などプロの茶業者までいます。住む国も年齢も職業もさまざまな人が集まっています。

異なる価値観を認め、エールを送り合って、日本茶の魅力を伝える力を磨き、日本茶のある暮らしを身の回りから世界に伝えていく、日本茶を愛する人のゆるやかなコミュニティです。

知識や技術はもちろん大切ですが、日本茶アンバサダーは行動を最も重要と位置づけています。
何か自分にできることをしたい、見つけたい、そんな方を歓迎いたします。日本茶のある暮らしを未来に繋げてまいりましょう。

合言葉は、ENJOY!日本茶!

日本茶アンバサダー協会の活動

学習・体験・ネットワーキングの機会

卵フェス(出展)

協会の活動に積極的に参加して、体験や茶友を増やす機会としてください。
協会が主催・出展する会以外に、アンバサダーが主催するイベントや公認サークルの活動があります。

アンバサダー価格(特別割引)での受講や優先参加枠をご用意しているものもあります。公募講座は会によって講師や産地が変わりますので、体験を増やすために何回でも受講することを推奨しています。一度アンバサダーになると、再受講の際は割引価格で受講していただけます。

大和まちなみ文化塾(会員主催)
英語で日本茶(公認サークル2023~)
美濃桃山陶展青山茶会(受託事業)
立教大学ホームカミングデー(出展)
日本茶アンバサダーサミット
百貨店催事(松屋銀座出店)
おうちで茶摘みキット販売(無印良品銀座店出店)
ハンガリースイーツと日本茶の会(主催)

銀座のお茶プロジェクト

協会では、お茶とふれあう機会を都心の人に提供することを目的として、2014 年から「銀座のお茶プロジェクト」を展開しており、2018 年からは銀座の中心に位置する老舗百貨店 松屋銀座 の屋上で実施しています。

 本プロジェクトにおいて茶樹の入れ替えを行うこと となり、そのお茶の苗木を岡山県美作市海田地区から 移植することとなりました。 

美作のお茶を選ばせていただいたきっかけは、協会が、美作市海田の茶畑や茶工場などを舞台の 中心として製作され、2024年6月に公開されたみまさか創生映画『風の奏の君へ』の、日本茶と映画のコラ ボレーションと共同プロモーション事業の事業監修を務めたことでした。 

美作市は、岡山県北の中山間地域に位置しており、人口減少・高齢化が進む典型的な過疎地域とな っています。若者は、地域に誇れるものが見出せないので地元愛も生まれず、大学進学を機に故郷 を離れ就職先もないので戻ってこない、そしてますます過疎化が進んでいく。そんな負のスパイラ ルに陥ってしまっています。

 お茶の生産者においても後継者がおらず、このままではその美味しさを伝えられないままなくな ってしまう。そんな危機感があります。 美作のお茶を未来に繋いでいくために本件を企画いたしました。 

松屋銀座では環境問題への取り組みの一環としての屋上緑化活動や、地方創生支援など CSR に取 り組んでいることから三者での共同プロジェクトとしての実施が決まりました。

松屋銀座屋上

協会ではプロジェクトの企画運営・茶樹の管理を行っています。茶の木のお世話をしているのは公募したプロジェクトメンバーで、美作茶の講習を受けて「美作茶アンバサダー」にも任命されています。

メンバーが茶の木の育成に奮闘する様子はこちらのFacebookページでご覧いただけます。https://www.facebook.com/ginzanoocha

松屋銀座の営業時間中はどなたでもご覧いただくことができます。営業時間などは松屋銀座WEBサイトにてご確認ください。
https://www.matsuya.com/ginza/

見守り活動
新茶茶摘み(2024年)

番茶フェスティバル

番茶は、“晩茶”とも表され、遅い時期に摘んだお茶、成長して硬くなった葉から作るお茶、ふだん使いのお茶、などさまざまなお茶の呼称としてつかわれています。黄色いもの、茶色いもの、あっさりしたもの、発酵した酸っぱいものと、風土を反映し個性豊かでとても一括りにすることはできませんが、カフェインが控えめなことや飲み疲れしない風味が魅力です。

これは現代の嗜好性にかない、大きな可能性を確信しています。日本人の生活に寄り添い、日常のお茶として日本の健康と文化を支えてきました。美容や健康への効果が期待されて国内外で人気を得ている番茶もあります。新たに番茶作りに取り組む動きもある一方で、古くから伝わる土地の名前を冠している番茶の多くは作り手が少なくなってしまい、地域によっては継承の瀬戸際にいます。

この“懐かしくて新しい番茶”にスポットライトを当てて魅力を発信し、ファンづくりを目的として「番茶フェスティバル」を2022年より松屋銀座の協力のもとに「銀茶会」の一環として開催しています。番茶フェスティバルの運営にあたっては出展者のサポートなど日本茶アンバサダーが活躍しています。

番茶フェスティバルVol.1(2022年)

《プレスリリース》

番茶フェスティバルvol.1
https://presswalker.jp/press/3724

番茶フェスティバルvol.2
https://presswalker.jp/press/23312

番茶フェスティバルvol.3
https://presswalker.jp/press/56569

番茶フェスティバルVol.2(2023年)
番茶フェスティバルVol.3(2024年)

日本茶ヨガ

日本茶とヨガを組み合わせることで、ヨガの効果を高めるとともに日本茶の啓発を行うことを目的として「日本茶ヨガ」を展開しています。
カテキンやアミノ酸など栄養豊富で、緑茶はスーパーフードとして海外での認知も高まっています。一方で日本国内では急須離れが進んだことで日本茶を敷居が高く感じている方が多くなっています。ヨガプログラムにすることで幅広い層に心と体が整う体感を得て、日本茶と親しんでいただくきっかけを作る狙いです。

江嶋綾恵梨さん

第1弾となるプログラムの共同開発は株式会社hurmth air代表取締役、ヨガインストラクターでタレントとして活動している江嶋綾恵梨(えじまあえり)さんと行っています。

スタジオhurmth Instagram https://www.instagram.com/hurmth_air/?hl=ja

江嶋綾恵梨さん Instagram https://www.instagram.com/aeringoooo/?hl=ja

日本茶ヨガイベント

日本茶ヨガを開催したい企業さまやヨガ講師の方はお問合せフォームよりご連絡ください。

自治体・企業の日本茶活用サポート

美作茶アンバサダー

課題を割り出すところから、最適なプランを組み立て、施策の実行までいたします。お気軽にお問合せください。

  • イベントの企画・開催
  • 地域の日本茶アンバサダーの募集~講座開催
  • 茶産地ツアーの企画・募集・実施
  • 日本茶を活用した企業プロモーションの企画・コーディネート
南部茶アフタヌーンティー
「MILK&TEAフェアー」

映画監修協力

茶業エキストラ出演者集合写真

美作市海田の茶畑や茶工場などを舞台の中心として製作されたみまさか創生映画『風の奏の君へ』(2024年初夏に公開予定)の、茶業者エキストラ及びセットに使用するグッズの手配など、日本茶と映画のコラボレーションと共同プロモーション事業の事業監修を行いました。

映画「風の奏の君へ」公式サイト
https://kazenokanade-movie.jp

協会概要

日本茶アンバサダー協会は2015年より、日本茶アンバサダーの任命・育成、イベントや講座の開催、企業や自治体さまの日本茶活用サポートを軸に活動しています。日本茶とのコンタクトポイントを作ること、日本茶のよい“飲み手”を増やすことと、愛のある”伝え手”を育てることで、日本茶のある暮らしを未来に繋げます。

協会名一般社団法人 日本茶アンバサダー協会
協会設立日2015年4月10日
所在地 東京都港区浜松町2-2-15
代表理事満木葉子(みつき ようこ)
協会顧問大森正司 大妻女子大学名誉教授
宮下大輔 株式会社可不可 代表取締役
電話 050-7109-4174
e-mailinfo@nihoncha.org
URLhttps://www.nihoncha.org/

ご挨拶

日本茶アンバサダー協会のWEBサイトを訪ねてくださってありがとうございます。
唐突ですが、日本茶はあなたにとって必需品ですか?
わたしの一日は目覚めの一杯からはじまり、三度の食事の後に一杯、仕事の合間に一杯、外から帰ったら一杯、寝る前に一杯、とりあえず一杯、、、。
わたしにとっては必需品ですが、日本茶は「嗜好品」で、岐路にたっています。

『日本茶との出会いを!』

日本茶好きの家庭で育ち子供の時から親しんできたわたしにも、仕事で家をあけることが多く日本茶から遠ざかっていた時がありました。
ぐうぜんによい師と出会って日本茶のおもしろさに開眼し、ぐうぜんに熱心な作り手と出会って日本茶を応援する決意をするにいたります。

きっと必要なのは「日本茶との出会い」で、飲み手が伝え手になって新たな飲み手を増やせばいいのでは?日本茶に関心のない人は、「うわあ!おいしい!」と思わず声が出るような日本茶との出会いをまだはたしていないだけにちがいない!

日本茶アンバサダーの構想はこうして始まりました。

時代の波を越えていこうとする作り手の努力は、美味しく飲まれることで報われます。
良質な日本茶を日常茶飯に楽しむことができる「日本茶のある暮らし」を続けていくためにわたしたち飲み手ができることは、まずは日本茶を飲むこと。次に自分以外のだれかに伝えるアクションを起こすこと、それに尽きます。

『日本茶を伝えるうえで大切なこと』

日本茶のおもしろさのひとつは、同じ茶葉が淹れ方=プロセスによって味が変わることにあります。
急須をまわす人、まわさない人、ふる人、ふらない人、かえす人、かえさない人、さまざまです。

理論はありますが、地域や家族の歴史、想いがそこにはあり、安易に否定したり押しつけてはいけないとわたしは思います。
淹れ方以外にも、よって立つところによって意見が異なることはしばしばあります。好みもひとそれぞれです。

日本茶アンバサダー協会では、多様な価値観・考え方を理解する姿勢を大事にしています。普及活動を行ううえで最も大切なことだからです。
日本茶を飲んでみようと思ってもらうには、北風より太陽のほうがきっと有効です。軽い興味でも、門をどうぞたたいてください。あなただからできることをいっしょにみつけましょう。

Enjoy!日本茶!!!

日本茶アンバサダー協会代表理事 満木葉子
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こちらもご覧ください(インタビュー記事)。
『日本茶の30人』https://gjtea.org/jp/japanese-tea-innovators-6/

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