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みきひろえ『南米からの手紙』vol.1_ペルーでの抹茶の認知度と現状

2019.09.27

こんにちは。
南米ペルーで活動しています日本茶アンバサダーの「みきてぃー」です。
これから南米での日本茶の事情を紹介していければと思います。

今回は『ペルーでの抹茶の認知度と現状について」

まずは左のこのお抹茶。
ペルーでCeremonial gradeで30g2800円で売られている抹茶です。

 

 

色が。。。
ちなみにこれは、中国のオーガニック抹茶です。
この抹茶ブランドがペルーで一番主流でインスタのフォロワーは約1万人。
カフェや抹茶商品に含まれている抹茶は90%くらいがここの抹茶を使用しています。ちなみに現在市販されている抹茶商品は、抹茶アイスクリーム、抹茶ヨーグルト、抹茶ラテです。

こちらペルーに去年の12月にオープンしたMatcha Bar!!

 

 

写真は「抹茶オレンジ」約480円

オーナーさんは、日系ペルー人のご夫妻。こちらのお抹茶は日本の大手メーカーさんのオーガニック抹茶を使用しています。抹茶ラテは一杯350円くらい。ゆず抹茶。パッションフルーツ抹茶なども。

 

 

スイーツは、抹茶たい焼き、抹茶シュークリーム、抹茶チアプリン、抹茶ドーナッツ、抹茶ムース、抹茶クッキー、クロワッサン、もち(ペルーのもちはなぜかとてもカラフルです笑)おにぎり。ペルー人はポテトが主食かと思っていたのですが、かなりお米食べます。ペルーの主食は「米だ!」とペルー人の友人は言っておりました。

ちなみに、この抹茶カフェのインスタフォロワーは4000人ほど。まだまだこれからというところでしょうか。オープンの際にイベントを一緒にさせていただいたのですが、圧倒的に20代の参加者が多かったのが印象的で、新しい流行りものはまずは若者からなのだなと感じました。

 

 

また、
ペルーで抹茶が購入できるのは、オーガニックスーパーマーケット(日本でいう成城石井のような場所)と日系スーパーそして中華街。

なぜなら基本的に、Matchaは流行りのスーパーフードであり、
ベジタリアンやオーガニックの食品にこだわるような人が購入するから。

値段は30g2800円から3800円の間くらいで、結構いいお値段します。

また、先日中華街に行った際に、いくつか「MATCHA!!」を発見したのですが、ツッコミどころが満載でした。笑

お値段500g 960円

 

 

 

295円。2gパックが20袋入ってます。
安すぎる。。。

そして、これはジャスミンティーでは??

実際に買って飲んでみることに!

実際のものとパッケージの写真の乖離が激しいですね。笑

 

 

香りを嗅いでみると、、

ジャスミン。

実際に、味見してみると、、、

ジャスミン。

結果、これはジャスミンティーの粉でした。

さずがに「Matcha」って表記しないでいただきたい。。。

実は以前、「ペルーのマッチャ試してみる?」と

現地のティーショップのオーナーに言われて出されたのがこれ。右です。
左は私が持ってきた日本のお抹茶。

 

 

これは、、、

クスコの緑茶の粉らしい。

「抹茶って、お茶の粉末は全部抹茶って呼ばないで!」

と心で叫んでました!!

「いや、むしろこれはクスコの緑茶の粉末って呼んだ方がいいよ」

ってお伝えしました。

*クスコはマチュピチュの近くの標高が高い街でペルーのお茶はみんなクスコで栽培されています。

ちなみに、海外でGreen Tea として売られているお茶は日本の緑茶のように緑色なことはなく茶色で、かなり発酵していることが多いです。

ただ、ちゃんとした抹茶もあります。この間ペルーで正式に抹茶を日本から輸入した初めての抹茶ブランドのオーナーさんにお会いしたのですが、彼女は質にこだわりが強く日本中の良いとされる抹茶を試しているそうで、一缶2万円の抹茶をオーダーしたこともあるとか。彼女、和菓子の教室にも通っていたそうで、日本からわざわざ材料取り寄せて、和菓子作ったり、麹で甘酒も作っちゃうかなりのこだわり。彼女の売る抹茶は30g 4800円。ただなかなかのお値段のため、購入者が少ないそうで。。。

質にこだわり値段高く売れていない抹茶と、

質、度外視で売れる抹茶もどき。

「この丁度、間くらいのはないのかな。」とつくづく感じます。

また、伝える人がいないと「何が抹茶か」という前提知識なんてないので、茶色の抹茶もどきがはびこって、本当の日本の抹茶が売れない。。。

というのは、実は他の国でもよくあるのですが、、

ペルーは日系人が世界で3番目に多く、かなり親日で、1ブロックいけば日系レストランがあるくらい日本好きな人多いです。

お茶のマーケットはそんなに大きくはないのですが、現在絶賛健康ブーム。

基本甘い飲み物飲んでいる彼らにとっては、お茶は日本人の思う「青汁」のように健康にいい飲み物。

そして、ペルーは大統領が藤森さんという日系移民の方だったこともあり、「日本」というものに対するマーケットはかなり大きく、

可能性と需要はあるのですが、ちゃんとした供給者がいない。。。

「ならば、私が作ります。伝えます。」

ということで、ペルーにて起業することを決意しました。

もしよければ、地球の裏側で、日本茶から日本ファンを増やすための私の挑戦を応援していただけますと嬉しいです。

次回は、私がペルーで行った日本茶のイベント(参加者が歌いだしちゃう玉露と煎茶セレモニーや抹茶と瞑想のワークショップ等々)のレポートをお届けします!!

 

 

地球の裏側から日本ファンを増やす挑戦:https://camp-fire.jp/projects/view/193543

 

 

この記事を書いた執筆者

三木浩江日本茶アンバサダー

三木浩江(みきひろえ)

日本茶インストラクター/Happy Cray Matcha 代表
「日本茶から見る日本の可能性」をテーマに単身、フィリピン、シンガポール、タイ、ロンドン、ニューヨーク、内閣府国際交流事業や、インド等にて日本茶の普及活動を行う。現在は南米ペルーにて活動中。

活動まとめ動画:https://youtu.be/zcv9nByLvAM
Facebook: https://www.facebook.com/hiroe.miki.1