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タイでエンジョイ!日本茶Vol.2_チェンライでお茶を楽しむ!①

2018.02.24

こんにちは!

バンコクは2月バレンタインを過ぎた頃から急に暑さが増し、30度を超えると暑さを感じる私には冷房がないといられなくなりました。これからは暑くなる一方。涼しかった2ヶ月弱、もうあの涼しさが懐かしい・・・・。

 

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(おしゃれにカットされたスイカとメロン。そしてベンジャロン焼きの陶器に入ったお茶。)

 

さて、タイには、フルーツ、スパ、屋台そしてお寺といろいろな名物や見所がありますが、その各所でお茶もしばしば登場します。タイで飲まれているお茶といえば、甘いタイティーが有名ですが、紅茶、ハーブティ、緑茶、そのほか最近では無糖の緑茶も飲まれており、いずれにしてもお茶は身近なようです。今回は飛行機に乗ってタイのお茶の産地を訪ねてみました。

 

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(チェンライの名所といえば、純白に輝くホワイトテンプル、ワットロンクン。)

 

お茶の産地として有名な北タイのチェンライ。バンコクからチェンライまで飛行機で1時間です。しかし、チェンライという都市名を初めて聞いた、という方も多いかもしれませんね。(今回の旅でも、日本の観光客の方とはほとんどお会いしませんでしたから。)
『ミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の地・チェンライは、かつてタイ北部を統治したランナー王朝最初の都があった場所です。隣接するチェンマイなどと共に、現在も「ランナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が色濃く残り、メコン川のほとりにあるチェンセーンには、ランナー王朝時代の遺跡群が、チェンライ市内には美しい寺院や文化施設が数多くあります。一方、自然豊かな山岳地帯には、さまざまな山岳少数民族や旧中国国民党軍の子孫などが暮らし、王室の別荘地があることでも知られています。』(出展:タイ国政府観光庁サイトより)とあります。
紹介文には、お茶については何も書かれていませんが、「自然豊かな山岳地帯や旧中国国民党軍の子孫が暮らし」ている、というところでも色々な想像をかき立てられます。
早足ですが年始に旅して見てきましたので、コラムを2回にわたって、以下の内容でご紹介します。

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1. シンハーパークのお茶畑
2. チェンライの町なかのお茶屋にて(vol.3へ)
3. 山岳地方へ。メーサロンのお茶屋にて(vol.3へ)
むすびとして(vol.3へ)

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1.シンハーパークのお茶畑
シンハーパークは、タイを代表するシンハービールの会社「Boon Rawd Brewery」が作った巨大なテーマパークです。約12.8平方キロメートルの土地にサイクリングロードやキリンなどがいる小さな動物園、そしてフルーツやお茶などを育てている農場を身近に楽しめるようにできている場所です。私は家族で思いっきり自転車にのって、動物にえさをあげて、と楽しみましたが、今回はお茶に絞ってご紹介。まずは広がるお茶畑を体感ください。

 

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距離感が伝わらないので、子供たちも一緒の写真も掲載してみました。日本でもこんなに人がきている茶畑、いえ、農園はあるのでしょうか。バケーションシーズンということもあるのか、パーク全体賑わっていました。この茶畑の中で民族衣装を着て茶摘み風の記念撮影もできるそうです。
次はレストラン・お土産屋さんです。右端のお料理、何かわかりますか?

 

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これ、周りのタイ人のほとんどが注文されていました。もう少し近くに寄った写真にしますね。

 

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これは園内で採れた、お茶の葉の天ぷらなのです!サクサクとした食感と、ほんのり苦みが香ばしく、シンハービールにぴったりのお味。日本でも「新茶の天ぷら」は、茶処やお茶カフェではわりとポピュラーで、新茶の季節にしか食べられない旬の味との評判ですが、私はタイにきてやっとお茶の葉の天ぷらをいただくことができ、感動です。落花生と合わせる、というのがタイらしさかと思います。こちらが新茶かどうかはわからないですが、日本のレシピサイトにも作り方がでていますので、今度自宅でもやってみようかしら!

 

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ひとつひとつ、ディスプレイもおしゃれです。いろいろな種類の紅茶、烏龍茶、そして緑茶もあります。パッケージも、いちいちおしゃれです。
そしてとうとうみつけました。

 

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こだわり煎茶です。このほか、抹茶もありました。このパッケージの裏面には、お茶の製造は丸善フード(タイランド)と。え?丸善?ですか、親しみやすい言葉!!日本語!
そう、静岡県掛川市に本社のある丸善製茶がタイで現地生産するために、前出のシンハ・コーポレーションの子会社ブンロート・ファームと合弁会社を設立してできた会社なのです。2014年のこのパーク内に工場がありました。ここに、日本の技術が!!!おいしくないわけがございませんね。シンハーパーク、日本人のわれわれは、その名を聞くとビール園を連想しがちですが、それを超越しどなたがいっても楽しめる、サスティナビリティも感じる、とても勉強になるところでした。帰りには抹茶ソフトクリームをいただき、子供とともに、やっぱりこれはおいしいなーとしみじみとした帰路でした。

そしてそして日本に一時帰国するとき、是非丸善製茶株式会社を取材したいと思います!
次回につづきます。
(参照:Daily NNA タイ版記事抜粋:http://www.maruzen-tea.jp/141104_2.pdf)

 

《これまでの記事》

●vol.1_タイでお茶をエンジョイするなら①和peace oriental teahouse

この記事を書いた執筆者

Tomomi日本茶アンバサダー

Tomomi(ともみ)

生まれも育ちも横浜。静岡をルーツにもち、3歳からお茶を飲みはじめる。16年間のサラリーマンを辞し、家族の駐在に伴い2015年タイのバンコクへ。「日本企業や日本のものを応援したい!」「大好きな日本茶ブランドを海外でも伝えたい!」その強い思いから大手人材会社時代に出会った協会理事の影響で、日本茶アンバサダーに。3歳と7歳の男児に翻弄される毎日を送る。趣味は旅行、好きな陶器でお茶を飲むこと。(プロフィール写真:AZUSA Uchida)