2018.04.24
こんにちは!
今月、タイではタイ旧正月を祝うソンクラン(水掛祭り)があちこちで行われ、町全体が大変賑わいを見せました。祝日に入る前から、スーパー・コンビニでは水鉄砲コーナーが設けられ、街歩く人々はアロハシャツを着始めており、(今年の柄はパイナップルのデザインをよく見かけたような…)それぞれソンクランの準備をしていたようです。また今年に入ってからソンクラン祝日が急に増えると政府から広報があり、4月12日~16日までが祝日扱い(場合によっては17日まで祝日のカレンダーも。)でここ数年では一番盛大に祝われたようでした。ソンクランとは、元々は仏像や仏塔に水をかけてお参りや、村の年長者に水をかけてもらいお清めをするというような仏像や仏塔、高齢者への尊いお祭りでしたが、最近は街中でバケツや水鉄砲で水を掛け合うお祭りになりました。水をかけられること自体がお祝いになっているので、水をかけられても文句をいえません。コンドミニアムを出た途端、バッシャンと掛けられた、という体験談も聞いたことがあります。なので、この期間、水掛祭りが盛んなバンコクを離れる方も旅行にいかれる方も多いのです。かく言うわが家も、旅に出ました。
さて、今回も引き続き、年始に訪問したチェンライでのコラムを以下の内容でご紹介します。
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1. シンハーパークのお茶畑(vol.2へ)
2. チェンライの町なかのお茶屋にて
3. 山岳地方へ。メーサロンのお茶屋にて
むすびとして
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2.チェンライの町なかのお茶屋にて
チェンライ(チェンライについては、前回の記事を参照)のまちの中心部はナイトバザール周辺。夜店・屋台以外にもマッサージ店や飲食店がありますが、やはりここでもわたしはお茶屋さん探し。中心の通りにあるSuwiruntea shopへ。
ここはThai Tea Suwirun(漢字名 天元)の販売店。Thai Tea Suwirunは、480エーカーの広大な敷地内に茶畑をもち、有機栽培を実施しています。”Organic Thailand Agriculture Standards Certification”「オーガニックタイ農業基準認証」をタイの農業省から与えられているそうです。
(参照:http://www.thaiteasuwirun.com/)
タイティ、中国茶、ハーブティと多彩なラインナップ。
上段の青いパッケージ、日本で売られていますよね。思わずパシャリ。こちらのバタフライピー(ハーブティ)は青色のお茶にレモンやマナオ(タイのライム)をたらすと紫色に変わるということで日本でもインスタグラムを中心に話題になっています。後日調べましたら、「ガーデンティー レモングラスバタフライピー」としてカルディで取り扱いがありました。有名ブランドなのですねー。
そして、ほうじ茶をはじめとする日本式のお茶もありました!その名も、AOKI CHA。
玄米茶、緑茶、そしてほうじ茶がありました。ほうじ茶、人気らしいです。
お茶の種類はその他、紅茶まであり幅広いです。
すべてのお茶が購入のための試飲もできます。入れ方は中国式。
本格的に入れていただきました。器もこちらのお店のオリジナルです。試飲は無料です。
お茶はティーバッグでも各種売られていて1つから購入可能。デザイン的にも素敵で、とても購入しやすいです。
そのほか、タピオカ入りのタイティなどの冷たいドリンクの販売もあり、暑いのでそちらのほうが観光客の皆さんには人気のようでした。町の中心部にある憩いスポットのご紹介でした。
3.山岳地方へ。メーサロンのお茶屋にて
せっかくですからお茶畑のみえるほうへ。ということで、レンタカーでむかったのは市内から約60km、チェンライ西部山岳地帯の、メーサロン。はい、けっこうな山道でした。グーグルマップナビをそのまま信じるのは危険とわかりつつも、それを頼りに行ってしまい、高低差を考慮に入れない道案内を選択していたようで、途中ギアを1(トップ)にいれないと登れないような道を通り、おそらく貴重な本物の山岳民族にも出会い、ものすごい往路を子連れで経験してしまった筆者。(さすがに復路は、もう少し簡単な道を選択。)
たどり着いた「どこまでも山が連なる尾根に現れる村、メーサロン。主に雲南省から渡ってきた旧中国国民党軍の子孫や山岳民族たちがお茶、トウモロコシ、ライチなどの栽培で生計を立てながら暮らしています。・・・(出典:タイ観光庁HP)」空気もすがすがしく、こんなところがタイにあったのか、と驚くほどです。
メーサロンの中心部
市場の様子。赤色がいっぱい!山岳民族の刺繍、それぞれの民族の特徴があらわれています。
(タイのバンコクなどの市場と違って、売り込みが強かったのはDNAか??)
中国共産党との戦いから逃げてきた旧中国国民党の人たちが、もともとケシの栽培などをして生計をたて来るべき戦いに備えてきましたが、時代はかわり、タイ国籍を取得し、その子孫の方々は現在お茶の栽培等をして生活しているそうです。(コーヒー栽培も有名です。)だからか、道沿いにはお茶屋さんも多く、お茶の関係者でなくても「中国茶を、どこかのお店で買って帰ろうかな」という気持になる場所でした。そんな筆者が入ったお茶屋さんは國琴商店。
バンコクのフリーペーパーやいくつかのブログでも紹介が出ていました。
お店に入ると、店主であるおばあちゃんが「お茶のんでいってね。でも、わたし、日本語も英語も話せないのよー」と中国語(台湾語)とタイ語でいいながら、あっという間におすすすめのお茶を注いでくれました。少し中国語で会話をすると、「あなたから中国語が出てきてびっくりだわねー。」とおすすめの中国茶を次から次へと試させてくださいました。
お茶うけもいただきましたよ。タイらしくドライフルーツがいっぱい!
わたしよりも先にお店にいたお客さんはドイツからとイギリスからの旅行者。イギリス人の男性からは「無料だから気にせずに飲んでいいのですよ」とすすめられ(笑)わたしも、皆さんもおばあちゃんのサービスでたくさんお茶を飲んでおなかいっぱいになっていました。この後の旅行の予定などで話ももりあがりました。ここでいただいたのは日本茶ではないけれど、お茶ってコミュニケーションを豊かにする道具だなとしみじみ。
ついでですが、わたしも購入する際に、そんなにたくさん要らないからといったらこのおばあちゃんは小ポーションでお茶も売ってくれたりして優しかったです。また来るね、といって、おばあちゃんとツーショットで写真をとってお別れしました。おちゃめな笑顔が印象的です。
むすび
Vol.2でご紹介したシンハーパークでのお茶体験、につづき、北タイ チェンライの様子をお送りいたしましたがお楽しみいただけましたでしょうか。
大手ビール会社がお茶を親しみやすく取り扱い、広大なテーマパークを成り立たせていること、色んな歴史・文化のなかでお茶との関わりがあること、そういったなかで日本企業の活躍もみることができ、感激しました。今後タイと日本のハイブリットの日本茶も応援していきたいと思います。大手ブランド以外の他の茶畑にも足を運んでみたいな。
それではまた!
Tomomi(ともみ)
ソンクランについて(出展:タイ観光庁HP)
https://www.thailandtravel.or.jp/thai-festival-01/
《これまでの記事》
●vol.1_タイでお茶をエンジョイするなら①和peace oriental teahouse
●vol.2_チェンライでお茶を楽しむ!①
Tomomi(ともみ)
生まれも育ちも横浜。静岡をルーツにもち、3歳からお茶を飲みはじめる。16年間のサラリーマンを辞し、家族の駐在に伴い2015年タイのバンコクへ。「日本企業や日本のものを応援したい!」「大好きな日本茶ブランドを海外でも伝えたい!」その強い思いから大手人材会社時代に出会った協会理事の影響で、日本茶アンバサダーに。3歳と7歳の男児に翻弄される毎日を送る。趣味は旅行、好きな陶器でお茶を飲むこと。(プロフィール写真:AZUSA Uchida)