2018.07.06
こんにちは!
バンコクは、いま、特にフルーツのおいしい季節を迎えています。意外と思われるかもしれませんが、常夏にも旬があり、いまお店にならぶフルーツの種類も多い時季といわれています。つい最近でもスーパーマーケットや屋台にドリアンコーナーが置かれていました。
このドリアン、BTS(バンコクスカイトレイン)への持ち込みは禁止されているのですよー。買うなら、ご近所で買わないと!(笑)
さて、タイでお茶といえば、タイ式紅茶(いわゆるタイティー)を思い浮かべる方も多いのでは?今日はタイ人やタイにすむ人にとって最も名前が知られているといわれているタイティーブランド、ChaTraMue(チャトラムー)をご紹介します!
店舗は、BTS駅前などにいくつかあり、バンコクに住み始めた頃はそこを通るたび香る甘い(あまーい!!)香りを好きになれず通り過ぎていました。しかし、3年もたった現在では、コンデンスミルクがまじる香りをたまらなくかんじます(もちろん時によって感じ方の違いはありますが。)とにかく最近、あの、冷たいミルクティーの香りに誘われがちなのです。
◎歴史をみる
ChaTraMueはチェンライ産の茶葉を使った1945年創業のタイティー専門店。
その歴史は大戦前にさかのぼります。
1925年、スタートは茶葉を中国から輸入することを生業としていました。そして第二次世界大戦の頃、店舗も戦火の被害に見舞われ、移転。まだメインの商品は中国茶、烏龍茶、緑茶でしたが、その頃から輸入の紅茶も扱うようになりました。
タイは熱帯国であるため、中国のホットティーはタイ人にあまり人気がないことから、紅茶を輸入して、タイ人のニーズを満たすためにタイのブラックティーとミルクティーの両方に氷を添えました。 “Cha Tra Mue”という名前をつけ、1945年にはブランドの創業年を迎えました。
いつしかタイの人々は国内で自分の紅茶(茶葉)を作り始め、その紅茶は、「タイのお茶」として発展。以前のコラム(タイでエンジョイ!日本茶vol.2とvo.3)に紹介しているタイ北部のお茶処チェンライにChaTraMueも最初の自社工場を建てています。当時は象を使ってお茶用の機械など運搬していたそうで、不便さゆえ、チェンライ工場を中止し、地元の茶葉栽培業者からお茶を買っていた時期もあったそうです。ですが、現在のオーナ-はチェンライとその近郊の有数のお茶処の重要さを認識し、1986年にチェンライのウィンパーパオ地区にある新しい工場を立ち上げ、「サイアムティーファクトリー」という名前をつけて今日にいたります。
現在では、タイの人々だけでなく、外国人にも長年愛される独自のレシピで、タイ以外にもマレーシアのプトラジャヤを含め約30の支店を展開中です。しかも支店だけではなく、スーパーマーケット、デパートでも商品を取り扱われているところは多く、その名はタイで知れ渡っています。
(参考: 公式ページhttp://www.chatramue.com.my/)
◎商品をみる
今回は、見るたびに行列ができていて、ずっと気になっていた、プロンポン駅のショッピングデパートの地下にあるお店にいってまいりました。
赤い紅茶缶が有名ですが、いろんな缶があります。
沢山缶がかざってあるとかわいいですよね!茶葉自体からもミルクの香りがするのですよ。
茶葉だけじゃなく、こういった茶葉に砂糖やコンデンスミルク粉等が入ったオールインワンタイプもあります。購入の際には要注意です。
ありましたよ、日本茶(日本の緑茶)も!(↑写真は公式ページより借用)
そして抹茶も。製菓、料理にも使えますと絵でわかりやすく描いてあります。
そしてドリンクメニューは、
まずはこちら、タイティー、緑茶、等のこちらのオリジナルメニューです。ホットなら35バーツ(※約116円)アイスなら40バーツ(※約132円)
タイティー自体は茶葉の濃さが前面に出ていて、それをまろやかにする役目をミルクが担っています。
その他ハニーなどを使ったスペシャルメニュー、ローズティーなんかもあります。
なお、「このローズティーがSNS等で話題。大流行中なのよー。」と子供の同級生のタイ人ママが言っていました。インスタ映えするピンクが人気なのでしょうか。
さて、わたくし、抹茶とうたうものはトライしたいので・・・
抹茶ミルクティー。見た目にもこだわった、とても甘いお味。
そしてタイではおなじみソフトクリーム。なんと、通常価格55バーツ(※約182円)のところ今なら45バーツ(※約149円)のプロモーション中です。今回は、前々から気になっていたタイティーソフトクリームをいただきました。実は、このお店でこれが一番の私のお気に入りです。ただし、食べる時にはすぐに溶けるので要注意です。
ちなみに、ChaTraMueのタイ語の意味をタイ語の先生に確認したところ、Cha=お茶、Tra=ブランド、Mue=手でした。直訳すると、手のマークのブランド、でしょうか。
ではブランドマークとソフトクリームの写真を・・・。
◎むすび
暑い国、お茶の飲み方も暑い国にかなった飲み方をしています。例えば氷とコンデンスミルクとわって飲む。日本ではいちごに掛けるくらいしか用途を思い浮かべられなかったコンデンスミルク(練乳も!)もタイでは色んな場面(料理、飲み物)で遭遇してきましたが、紅茶・コーヒーに入れるのは一般的。
タイティーと今回紹介したCha Tra Mueの歴史やプロダクトから見ても、タイで日本茶を売り出すならば、そういった嗜好も踏まえて売り出していくのは必然なのかなーと考えました。
タイティーは、このブランド以外でもドリンクとして飲むほか、タイティーをつかったかき氷やデザートも出ています。(抹茶もそうやって使われていますしね!)
また私も色々試してみようと思います。
ではまた。
Tomomi
※1タイバーツ=3.3円で計算(2018年6月25日レート使用)
《これまでの記事》
●vol.1_タイでお茶をエンジョイするなら①和peace oriental teahouse
●vol.2_チェンライでお茶を楽しむ!①
●vol.3_チェンライでお茶を楽しむ!②
Tomomi(ともみ)
生まれも育ちも横浜。静岡をルーツにもち、3歳からお茶を飲みはじめる。16年間のサラリーマンを辞し、家族の駐在に伴い2015年タイのバンコクへ。「日本企業や日本のものを応援したい!」「大好きな日本茶ブランドを海外でも伝えたい!」その強い思いから大手人材会社時代に出会った協会理事の影響で、日本茶アンバサダーに。3歳と7歳の男児に翻弄される毎日を送る。趣味は旅行、好きな陶器でお茶を飲むこと。(プロフィール写真:AZUSA Uchida)