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ハレノヒケノヒ二十四節気vol.4_暦の春

2017.01.30

寒い日が続きますね。
冬将軍の到来、二十四節気の大寒(2017年は2月3日まで)は
寒の内になり一年の中で最も冷え込みが厳しい時期です。

でも、その春を迎えるまでに“コタツにみかん状態”でのんびりしているともったいないですよ。
今回は暦の春までの愉しみ方を少しばかりご紹介させていただきたいと思います。

この時期、かなり冷え込みも厳しくなるので気持ちもふさぎがちになってしまいますが
二十四節気の「大寒」の時に仕込んだお味噌や日本酒などの発酵ものは
「大寒仕込み」と呼ばれ、とてもおいしくできると言われています。
ちなみに私は数年前からお味噌を手作りしています。

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手前味噌、美味しいですよ。
沁みます。

そして、この期間に産まれた卵は
「大寒卵」と言われ、栄養価が高くとても価値のあるものとされています。

簡単おすすめメニューをご紹介しましょう。

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いわゆる「卵かけご飯」ですが
これは卵黄を一晩、お醤油に漬けたものです。
シンプル・イズ・ベスト
この美味しさと言ったら、もう・・!!たまりませんよ。

卵は江戸時代、滋養強壮に良いとされ、貴重な栄養源でした。
なんと、冬至に男性から女性にプレゼントすると好感度アップだったとか。

私もバラの花束より、卵の方が嬉しいです(笑)

そして、「大寒」の最終日は「節分」
節分というのは本来、節分というのは立春・立夏・立秋・立冬の
次の季節に入る前の日のことですが、立春の前日の節分が昔から最も重要とれていました。
「鬼は外、福は内」
節分の夜はお馴染みの言葉で豆まきをして邪気を祓い、関西から始まったと言われている
恵方巻という名の海苔巻きをいただきます。

毎年、節分の夜に、海苔巻きを丸ごと一本切らず
その年の吉方位を向いて無言で食べるとその一年は無病息災で過ごせるというのですが・・

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あ、切っちゃった(笑)

実は、この恵方巻には暦とは直結していないエピソードがあります。(諸説あります)
元々、恵方巻の文化は大阪商人から生まれたと言われており、
3月に新海苔が出るので、どうしても海苔問屋はそれまでに今の海苔を売る必要があるわけです。
そこで、大阪商人が海苔を大量にこの時期裁くために「恵方巻」の面白い食べ方エピソードを
付けて作られたとも言われています。
「な~んだ」とここで思わないで乗ったもの勝ちだと思って、楽しむようにしています。

そしていよいよ、2月4日(2017年)から暦の上では春になります。
「立春」ですね。
二十四節気の立春は一年の始まりとされており
八十八夜、二百十日、二百二十日など、立春から数えて何日目・・・と
農耕など色々な節目の起点になっています。

まだ寒さは厳しくとも、木々の枝の蕾が膨らんでいたり
地面から草が顔を出していたり
空から地面へ季節は刻々春に変わっています。
この移ろいを楽しむのが日本人ならではの文化ですよね。

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自宅近くの公園も立春の頃から春らしくなります。
空の色も日ごと変わり、気持ちも前向きになれるような気がします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は 春の苦み をご紹介します。

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/