2018.11.07
こんにちは。
11月に入り急激に冷え込んできましたね。
花粉症もはじまって夫婦でちょっとしんどいです。
10月のご報告を〜
9月の末から秋のお茶刈りが10月の10日くらいまでありました。
9月の末の強い台風で茶園に周りの木の葉が落ちたり茶工場の煙突が飛んだり被害がありましたがなんとか予定通りに摘採を終えることができました。
秋の収穫されたお茶はペットボトルの原料としての需要が多いそうです。
収穫から近隣の大型工場に生葉のまま出荷するのでカネロクの緑茶工場の稼働はありません。
夜間のお茶揉みが無い分、春夏の収穫よりはいくぶん体は楽でしたがお茶の袋詰め作業や事務仕事などもあり昼も夜も平日も土日もなく仕事に追われています。
26日には大阪でイベントがありました。
展示会やフェスティバルとは違ってS*Style Teaさんというティーサロンです。
木下和美さんという京都の作陶家さんの個展のレセプションパーティーでお茶ホスト役をさせていただきました。
松本的には緑茶は昔ながらの朱泥の急須が結構好きだったりするんですが紅茶は似合わないよなと思って、もうずいぶん前になりますが気にいる茶器を探した時期があります。
カネロクの紅茶のイメージにしっくりくる茶器はないものか〜と探したうちのなかで木下さんの作品に出会いました。
出会いましたというかネット画像で見つけまして、木下さんのティーポットが欲しくて通販でさがしたり情報を得ては都内百貨店の催事にも何度か足を運びました。
しかし通販では扱う店舗も少なくいつも売り切れ。百貨店に行ってもいつも発売と同時にティーポットは売れてしまっていて手に入らない。
そこでもうしょうがないので私は直接木下さんに連絡を取り京都の自宅兼工房に押しかけました。そこでお話をしてみたら木下さんも大のお茶好きで私の紅茶を飲んでいてくれました。
そんな感じで木下さんとご縁が繋がり、木下さんがお茶の勉強をされているS*Style Teaの田中さんと繋がり、じゃあコラボでなにかできないか?と盛り上がったのがもう約一年前のお話。
木下和美×カネロク松本園ということで木下さんは私の燻製紅茶のためのカップ&ソーサーを今回の個展に制作をしてくださりました。
大感激でした。自分の好きな作家さんが自分のお茶のために作品を作ってくれる・・・お茶の作り手としてこんな贅沢はありません。そんな夢みたいなことがかなう農家もそういないはず。笑
イベント的にもご来場いただいたお客様には大変よろこんでいただけたみたいで、紅茶も茶器も完売して終わることができました。
こういった出会いが繋がることで幸せを感じます。感謝感謝。
11月はまた海外へ突撃します。
ご報告をおたのしみに。
それではまた次回〜(o゚∀゚o)ノシ
《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
松本浩毅(まつもとひろき)
静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com