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元祖国産燻製茶カネロク松本園3代目奮闘記 vol.40 カテキン!カテキン摂取!切り開け!畝間と未来!!

2020.04.23

みなさんこんにちは!カネロク松本園の松本です。
新茶の4月ですよ!
茶園が一面まぶしいくらいの黄色になっています。
工場の掃除も終わり準備万端。
まもなく戦いの始まりです。
先月からのお仕事をご紹介したいと思います。

最近では省力化のために冬から春にかけて2回、多くて3回の長く効くタイプの化成肥料を使う農家が多いです。私は労力はかかるのですが土壌が効率よく肥料を吸収できるように1回の施肥量を控えめに約20日おきに新茶収穫までに4回の肥料を施肥しています。
昔の茶農家的には珍しいことではないのですが資材費の高騰や栽培面積の拡大によってなかなか大変になってきているのが現状です。だけども美味しい新茶のためにはできるかぎりの労力をかけるつもりで4回の施肥を継続しています。

あとは私の栽培する茶園の周辺の生産者の高齢化が深刻になってきていまして、今年の新茶を終えたらリタイヤする方が増えています。そういった方から相談を受けて茶園を広げる準備などもしていました。
正直私も経営面積的にはすでにいっぱいいっぱいなのですが地元の茶園をできるだけ荒らしたくはありません。昔ながらの茶園は小さな畑ばかりで茶の樹の向きも縦だったり横だったり段差があったりするのですが、できるだけ効率的な管理ができるように農地を造成していく必要があります。今年の夏と冬にもそんな仕事がたっぷりです。

ちょっと大変な耕作放棄地も解消しました。
3年ほど栽培を放棄されていた茶園は背丈が2メートル近くまで伸びていてそんな状態の畑を畝間を切って、剪定をして、収穫のできる畑の状態まで戻しました。

 

 

 

 

ビフォアーとアフター。
畝間を切る(道を作る)作業はもう元々あったはずの道がまったく見えない状態。
これを切って切って道を切り開くのはほんとに大変でした。

 

 

アンバサダー活動も営業活動もまったくできていないですが、生産体勢を整える仕事が最近はとっても多いです。
直近から数年先まで生産計画を考えるのが難しいです。

来週からはバリバリ新茶を開始します!
始まったら8月のお盆までは休みという休みはありません。
頑張るぞー!

新茶のご注文お待ちしております。
カネロク松本園 松本浩毅 kaneroku.matsumotoen@gmail.comまでご連絡ください!

(おそらく来月、再来月の投稿はお休みさせていただくかと思います。)

 

《これまでの記事》
●vol.1 ごあいさつ
●vol.2 日本の世界農業遺産を知ってほしい
●vol.3 伝統の次は革新?日本初・国産燻製茶の誕生
●vol.4 日本茶を世界に!和紅茶編
●vol.5 よい茶葉との付き合い方
●vol.6 香港SOGO百貨店催事へ
●vol.7 東急ザロイヤルエクスプレスに燻製紅茶
●vol.8 「2017新茶」
●vol.9 新茶製造。まもなく二番茶。
●vol.10 いよいよはしるよ観光列車
●vol.11 機械はちいさく志は大きく
●vol.12 ウイスキーの雑誌に掲載されました
●vol.13 世界緑茶コンテスト入賞
●vol.14 ボンジュールパリジェンヌ
●vol.15 パリ後半戦とウィスキーフェス!
●vol.16 年男松本。今年もよろしくお願いいたします。
●vol.17 笑顔も苦手。喋りも苦手でごめんなさい。
●vol.18 お茶が早く揉みたくなってきました
●vol.19 世界で最も緑茶を愛する街、島田市
●vol.20 ワッショイ八十八夜
●vol.21 二番茶開始!お茶仕事の合間にアンバサダーな活動も!
●vol.22 6月は茶畑にひきこもり
●vol.23 祝ロイヤルエクスプレス1周年!パリでは3連単!
●vol.24 星付き茶農家になりました
●vol.25 旅ラジ出演!にこやかに喋れるキャラになりたい。
●vol.26 茶器にもこだわるとさらにお茶が楽しく嬉しくなりますよ
●vol.27 洋行帰り松本
●vol.28 インフルにまけんなヨ!
●vol.29 老後は能登に住みたい
●vol.30 カネロクアンバサダーがほしい
●vol.31新茶買ってね?
●vol.32 令和もカネロク松本園を宜しくお願いいたします。
●vol.33 残暑が厳しすぎるざんしょ
●vol.34 浅草ジャパンティーフェスティバルでお待ちしてます!
●vol.35 地紅茶サミット豊橋に出展します。
●vol.36 ヨーロッパ遠征2019前編
●vol.37 ヨーロッパ遠征2019後編
●vol.38 日本茶アンバサダーサミットに行ってきました!
●vol.39 健全農家松本

この記事を書いた執筆者

松本浩毅日本茶アンバサダー

松本浩毅(まつもとひろき)

静岡県の専業茶農家カネロク松本園の長男に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。静岡県の農林大学校茶業科を卒業し22歳の頃に就農、現在34歳。専門家でなくとも飲めば特別だとわかるオリジナルなお茶を作りたいとの想いから、国内には存在しなかった茶葉を燻製にする製法を独自に研究開発。日本の世界農業遺産の周知にも力を注いでいる。島田市農業経営振興会、静岡県青年農業士、日本農業青年経営会に所属。日本茶ゴールドアンバサダー(G19-004)。
カネロク松本園HP:http://www.saumi-tea.com