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土橋みゆきのハレノヒケノヒ二十四節気vol.20 「どくだみハーバルライフ」

2018.05.30

今年は花の開花も早く、次の季節に入るのも早そうですね。

薫風の心地よい季節が短いと少し残念な気もしますが
そんな気持ちに浸ることもなく、私はと~っても忙しくなります。

そのひとつが「どくだみしごと」

 

001

 

どくだみが花をつけるころは一番効能が高いことから
この時期、私は狩人になります。今のうち!なのです(笑)
そして、干してお茶にしたり、後ほど説明しますがチンキ剤を作ったりします。
(ちなみに、花は、この白いところではなくて、黄色い所です)

 

002

 

風通しの良いところに吊るして干すと、一か月ほどでお茶になります。
どくだみ茶はデトックス効果があり、身体の老廃物を排出してくれるので血液はサラサラに。
腸内環境も改善してくれる他、ニキビなどの吹き出物対策や、高血圧、生理痛にも良いとされている他
葉をちぎって、蚊に刺された所に、スリスリとすりこんでも効果があります。
まさに万能ハーブ\(^o^)/

 

003

 

私は毎年、チンキ剤を作っています。

チンキ剤とはハーブを無臭蒸留のウォッカ、ホワイトリカーなどの
アルコール液に浸けて、有効成分を抽出したもの。
ハーブが持っている、水溶性、脂溶性どちらの有効成分も溶け込みます。

作り方は簡単!

1.どくだみの葉っぱをちぎってよく洗っておく
2.煮沸消毒したガラス瓶にどくだみの葉っぱを8分目まで入れる。
3.ホワイトリカーなど、アルコールを瓶の9分目くらいまで入れて一ヶ月ほど冷暗所に置く。
4.葉っぱを取り出したら、出来上がり。

出来上がったら、入浴剤に、希釈して化粧水に、虫除けスプレーに♪
私にとって、大火傷から助けてくれた貴重な存在です。
ちなみにチンキ剤は色々なハーブで作れますよ^^
ハーブティーよりも少量で、効能は高く得られます。
また、どくだみの場合、チンキ剤にすると特有のにおいはほぼ無くなります。

どくだみをそれまで厄介者と思っていても
様々な効能がわかった瞬間、そこは宝の園に見えて世界観が変わってしまうのです。
それってとても素敵なことだと思いませんか?

そして、どくだみの葉っぱ、ハートの形をしているんですよね^^可愛い。
実は植物はその葉の形状で効能のサインを出しているとも言われていて
どくだみには心臓病の予防にも良いとされているのです。

学名: Houttuynia cordata もハートに由来しているそうですよ。
ただし、どくだみは高成分のカリウムを含んでいるので腎機能に問題のある方はご使用できません。
また、体を冷やすので、お腹が冷えた時も止めておきましょう^^

ちょっと珍しいのですが、これは八重のドクダミです。

 

004

 

近所の公園の一角に毎年ひっそり咲いてくれています。
なんだか可憐な姿にしばし癒されます。

自分たちが暮らす街と同じ水と空気で育ったハーブですから
身土不二。きっと心と身体を健康にしてくれることでしょう。

身近に出来るハーバライフ、どくだみから始めてみませんか?

「和ハーブおばんざい教室 江戸おばんざいクラス6月のお知らせ」

 

005

 

6月27日はちらし寿司の日。
語呂合わせでの日ではなく、江戸時代に岡山備前藩の池田光政公の命日にちなんだエピソードがあります。
ちょっと豪華に盛り付けるおもてなしのちらし寿司でテーブルを華やかに飾りましょう。和の暦と江戸時代の健康指南書「養生訓」ミニ講座付

メニュー (予定)

おもてなし ちらし寿司
季節野菜の炊いたん
二種の江戸時短小鉢
季節のお出汁とお椀
季節の和ハーブドリンク

<詳細>
日  時 : 2018年6月10日(日)10:30~12:30
定 員 :8名(予定)
講 師 :土橋みゆき
(料理研究家、JHF認定和ハーブインストラクター)
会 費 : 5,000円(税込)
持ち物 : エプロン、筆記用具
場  所:サロンエルマール(東急大井町線尾山台駅徒歩7分)場  所:サロンエルマール(東急大井町線尾山台駅徒歩7分) 東京都世田谷区尾山台3丁目 お申込みいただいた方に詳しくお知らせします。

お申し込み方法
お問い合わせフォーム(返信後に申し込み完了)
https://tayori.com/form/8980daed28d606c3ba9b8f3c34ecd28491e50ac1

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ
●vol.4_暦の春
●vol.5春の苦み
●vol.6さの神様
●vol.7 八十八夜と暦の夏
●vol.8 うめしごと
●vol.9 七夕の正しい過ごし方
●vol.10 暦の秋
●vol.11アンチエイジング祈願重陽の節句
●vol.12 秋空が美しく雲映える二十四節気、寒露の頃。
●vol.13 霜降の「柿しごと」
●vol.14 「大雪の過ごし方」
●vol.15 「お雑煮の秘密」
●vol.16 「大根で始める、立春。」
●vol.17「春の気分を”あげる”」
●vol.18「テーブルで楽しむ春。」
●vol.19「初夏のよもぎライフ」

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/