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土橋みゆきのハレノヒケノヒ二十四節気vol.9 七夕の正しい過ごし方

2017.07.03

「笹の葉、さ~らさら♪」
皆様は七夕にどんな思い出がありますか?

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小学生の頃は父親から短冊には川柳を一句書きなさいと言われ
意味がわからず苦痛そのものでしかなかったのですが
それでも、織姫様と彦星様が一年に一度出会えるなんてロマンティックなのだろうと
空を見上げては夏の星座を探してウットリとした気持ちになったものです。
お庭で食べた冷えたスイカも美味しかったなぁ。
夏の思い出は不思議と記憶に残っていることが多いです。

七夕は五節句のひとつで「たなばた」または「しちせき」の節句と言われています。
七夕(しちせき)の節句は旧暦7月、お盆の時期になるので、女性が身を清め、機で織った布を行事としてご先祖の霊、祖霊にささげていました。
七夕も、布を織り上げる女性のことを「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼んでいたことに由来されていると言われています。

そして、平安時代から機織りの糸にちなんで
七夕に「お素麺」を食べるとお裁縫が上達する
と言われていました。
当時、お裁縫が出来ることは、女子力の目安。つまり良い縁談をいただくための必須項目だったのです。
ということはミシンを毎回破壊する私はきっとお素麺を食べる量が少なかったのですね(笑)

お素麺はつるつる食べるのはもちろん、こんな風に寒天寄せにしても素敵ですよ。
オクラをお星さまに、お素麺を天の川に見立ててみました。

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そう言えば、最近、「ミシン男子」とやらが大勢いるそうです。
なんという素敵な時代になったのでしょう~!
ということで、ぜひぜひ男性の皆様もお素麺をお召し上がりください^^

また、七夕の日、短冊に願い事を書くのは
江戸時代に寺子屋で学んでいた子どもたちのお習字の上達の
ためだったというお話もあります。

そして「五色の短冊」の色は
五行説(ごぎょうせつ)から来ていると言われており
人間として生きるための五徳「仁・義・礼・智・信」を当てはめ
昔からそれぞれの色にちなんだお願い事をしたためて
神が宿る「依代(よりしろ)」とされていた笹や竹に結んでいました。

それぞれの短冊の色とお願い事をご紹介しましょう。

青(緑)の短冊・・・「仁」自分磨きのお願い事に。
白の短冊・・・「義」禁煙、ダイエットなど自分で決めたことの持続祈願。
赤の短冊・・・「礼」両親やご先祖様への感謝を伝えたい。
黒(紫)の短冊・・・「智」学業UP!資格取得。
黄色の短冊・・・「信」友情、人とのご縁を願いた時に。

この夏の七夕様は、短冊の色ごとにお願い事をされてみてはいかがでしょうか。

次回は「暦の秋」(予定)をお届けします。

 

 

《これまでの記事》
●vol.1 ゆずを愉しむ
●vol.2_運気UP正しい冬至の過ごし方
●vol.3_新年の愉しみ
●vol.4_暦の春
●vol.5春の苦み
●vol.6さの神様
●vol.7 八十八夜と暦の夏
●vol.8 うめしごと

この記事を書いた執筆者

土橋みゆき

土橋みゆき(どばしみゆき)

料理研究家、日本こよみ暮らし協会代表 
日本の暦に寄り添った暮らしの提案、また、旬の食材やハーブを使った「おばんざい教室」を世田谷区で開催する他、メニュー開発、ケータリング、フードコーディネート、イベントなどに携わる。ガーデニングカタログ「オンリーワンクラブ」に”食べられるお庭”をテーマとしたガーデニングセットをプロデュース。
https://www.facebook.com/koyokura/