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日本茶アンバサダーレポートfromスイス Vol.2 スイスお茶事情 煎茶ブーム?!

2017.01.26

日本で大寒波のニュースをたくさん耳にしますが、こちらスイスも今年の1月は大変寒さの厳しいスタートとなりました!寒い・寒い・寒い~!そして暗い。顔や手が痛くなるほどの寒さですが、こんなときはやはり温かい飲み物を飲みながら女子トークで時間つぶしが一番です(笑)。

001-1              左)寒さのあまり凍る噴水              右)午後3時の湖近くのトラムの駅周辺

さて前回に続いてスイスのお茶情報ですが、スイスでは緑茶・抹茶はだいぶ定着してきており、スーパーでも数あるお茶の中に必ず存在します。ハーブティの延長で、特に抵抗なく現地の方々にも緑茶を愛飲いただいているのだと思いますが、緑茶の定義はあいまいです。例えばこちらは、グリーンティでBIO(ビオ)がついており、なんとなく健康にもよさそうな、そんな感じで売られていました。こちらはグリーンティと書いてありますが、よくみるとジャスミン入りだったり。

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こちらは抹茶。シンフォニーティーの“-”の向きがおかしかったりしますが、ちゃんと”日本の“抹茶と明記されており、西尾のお茶を使っていると説明が書いてあります。作り方も通常の抹茶と同じインストラクションがあり、ふつうのスーパーマーケットでもこのレベルのものが入手できるようになってまいりました。

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あとこちらはKYOKO TEA(キョウコティー)!グリーンティのレモン風味のボトルで最近発売されたばかりのものです。この手のグリーンティは、お砂糖がはいっていることが大変多く要注意商品なのですが、こちらはノンシュガーと書いてあったので、お試しに買って飲んでみました。味は大変薄く、レモンのフレーバーが強めの、日本人にとっては緑茶とはとても言い難い“ユニーク”なお味でございます。。。

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などなど、このようなお茶が、他のハーブティや紅茶とともに、勢ぞろいでスーパーにこのように陳列しております。

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そして、最近よくみるようになったのが、SENCHA(煎茶)ワードです。SENCHAがある意味ブランド化してきているような印象を受けます。GREEN TEA(緑茶)がだいぶ定着してきて、紅茶とハーブティと緑茶、という大きなカテゴリーに発展した結果なのか、煎茶という名前をそのまま使い、通常の緑茶と差別化しているようです。ただ、まだまだその定義があいまいで、たとえばこれ。

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こちらはオーガニック煎茶とあり、これまたBIOです。Bio Sencha Green teaとの記載がありますが、韓国のお茶で、スリランカで梱包されているそうです。

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こちらの“中国風煎茶”には、なぜかリンゴの風味が付いていますし、グリーンティと差別化しようとしている割にはまだまだ消費者にはわかりづらい感じが否めません。
ここまでは日常のスーパーマーケットにもみられる一般消費者の目からみた情報ですが、このような考え方を持つスイス人が、まだまだたくさんいらっしゃるのだと思います。ただ、親日家が大変多いスイス人のなかには、詳しい方は本当に日本人よりも深く情報をお持ちの方も多いので、こちらも気を緩められません。   実は、スイスにもお茶専門店が結構存在しています。そこでは本格的な日本のお茶コレクションもそろっているというので, いずれその情報についてもお伝えできればと思っています。
寒い日々がまだまだ続きますが、日本のお茶で風邪など引かずに、のりきりたいと思います!

《これまでの記事》
●Vol.1 スイスお茶事情

この記事を書いた執筆者

Yuriko HOMMA日本茶アンバサダー

Yuriko HOMMA

大学卒業後化粧品会社へ就職、以降日本及び海外のビューティー業界にて商品開発・マーケティングに従事。傍ら、現在は日本とスイスにて、ビューティ・ファッション・カルチャー関係の通訳翻訳・コーディネーターとして日々を送っています。海外に触れるたびに日本のカルチャーについて自分の無知さに愕然とし、日々勉強中。ヨーロッパではお茶=グリーンティ=抹茶のイメージが強く、茶道などと一緒にまだまだ敷居の高いものと思われていましたが、最近は健康志向で日常でも楽しめるようなお茶へ変わってきている模様。自分も日本茶の勉強をしながら、スイスと欧州諸国の直近の茶文化と日本茶事情をレポートしたいと思います。