茶道歴も、7年ともなると、外で頂くお茶の違いをなんとなく感じられるようになる頃で。
と思えば、この熱帯雨林化した東京で、氷で冷やさないことには体温調整もできず、
福寿園のかき氷を頂きに来た私は、それはそれはお茶の世界にまたも、びっくりする事になりました。
こちらのお店は「伊右衛門」で有名な京都 福寿園さんのフレンチ茶懐石のお店です。
本来は伝統の宇治茶と、食の世界をリードするフランス料理で茶懐石を試みたお店だそうですが、今回は夏限定の抹茶かき氷を頂きに参りました。
最近はかき氷がケーキに負けず劣らず、種類が豊富で、なんともグルメな世の中だなと遠巻きに見ていたのですが、こちらも、ちょっとすごいです。
運ばれてきた抹茶氷、ただの氷ではなくて、ミルクと抹茶がすでに氷になっていて、なんともコクのある氷なのです♪
餡も小豆の餡ではなくて、黒豆の餡。黒豆本来の香りがしっかりとしていて、あれ?ちがう素材が入っている?とびっくりさせられます。
そして普通だと、溶けてしまって最後には、糖分、栄養たっぷりのシロップを心で泣きながら?がぶ飲みするしかなくなるのだけれど(飲まなくていいのだけれど)、ここのかき氷は、何故か!溶けない・・・。最後まで、シャクシャクと食感を楽しめる、素晴らしく優秀なかき氷です。
この日はかき氷を目当てに来たのだけれど、ほうじ茶、煎茶、と温かいお茶も、目の前で淹れて頂きました。
3煎目まで頂いた後の茶葉は、出汁醤油でおつまみとしていただきました。これが、とても美味しいお浸しのようで、良いお茶だとそんないただき方もあるのね、と、特別な気持ちに♪
カウンターにある釜から入れていただくという、お茶会でなくても目で楽しめる、贅沢なひと時。東京駅という場所柄、外国からの旅行客にもきっと喜ばれるお店ですね。
こちらのお店では、お茶のパン、お茶のお料理、食前酒の代わりに一晩かけて淹れた食前茶、シャンパングラスで抹茶ビア、などお茶のイメージをガラリと変えさせられるメニューでいっぱいです。
次回は、フレンチ茶懐石を堪能するとします♪
■ふれんち茶懐石 京都 福寿園茶寮 東京駅グランルーフ店
東京都千代田区丸の内1丁目9−1 グランルーフ 3F
TEL 03-6268-0290
URL: http://www.tokyo-fukujuen.com/
《これまでの記事》
●vol.1 ~麻布十番庵~
●vol.2 ~鶴屋吉信さん~
●vol.3~恵比寿 豆園茶寮さん~
●vol.4 ~一茶菴流のお茶会~
●vol.5 ~souen 櫻井焙茶研究所~
●vol.6 ~梅園 浅草本店~
梅宮万紗子(うめみやまさこ)
1997年ドラマ出演で女優デビュー。趣味はマクロヴィオティック料理、茶道。 特技は英語、空手。現在はドラマ、映画、CM,舞台など多方面にて活躍中。