2019.03.25
ついに今年も、桜開花宣言!いよいよ春本番ですね。お茶農家は少しずつバタバタと気ぜわしくなってきております。
3月のお茶農家の一大お仕事。「お茶の苗植え」が今年も行われました。なんだか祭りのような感じですが。
今年は「きらり31」と「つゆひかり」の2種の品種を植えました。
「きらり31」は三重県の推奨品種で、お茶の色が良く、かぶせ茶に適していると言われている品種です。わが家では昨年初めて植えたため、まだ刈りとりはしたことがなく、どんなかぶせ茶の味に仕上がるのか楽しみにしている品種です!
お茶の色が良くかぶせ茶向きなら、、、私の予想では「水出しかぶせ茶」にすると良いのではと思っています。鮮やかな色で甘みがたっぷりの水出しかぶせ茶、楽しみだなぁ。
4,5年後には刈り採って商品化できるはず、どうぞお楽しみに♪
私個人的にはこの「きらり」という響きが大好きです。もちろん商品名は「きらり」の予定です。お米の「ゆめぴりか」的な響きがカワイイ品種名ですよね。新品種開発に携わっている皆様、品種名の響きは購買意欲につながるかどうか、意外に大事なことだと思います!
「つゆひかり」は静岡県御前崎市で官民一体となって普及に取り組んでいる品種です。年々人気が上がってきており、よく目にするようになってきました。わが家では8年ほど前からつゆひかりを栽培しています。もちろん14日間ほど遮光をして、かぶせ茶として栽培しています。味わいはというと、甘みも渋みもバランスよく感じる品種です。
今年は2箇所の茶園にきらりを3600本、つゆひかりを4000本植えました。
ありがたいことに、私は小売り担当の仕事が詰まっており、茶植えには参戦できず。。。
アルバイトの皆さんに1週間かけて植えていただきました!
腰の痛くなるお仕事大変だったと思います、ありがとうございます!
この原稿を書いているのは22:40、窓の外から「ぶぅーーん」というエンジン音が聞こえています。3月17日にわが家から徒歩3分ぐらいのところに新名神高速道路が開通しました。それがビックリ!地上から21メートル下を走っているからか、ほとんど車の音は聞こえません。ん?何の音??
実は「防霜ファン」の音。
茶畑をよーーーく見てみると、新芽の赤ちゃん発見!!こちらはわが家で一番早く新茶が採れる「てらかわわせ」という早生品種の新芽の赤ちゃんです。
朝晩まだまだ冷え込む茶産地は、新芽の赤ちゃんに霜が降りて凍ってしまう可能性があるため、防霜ファンを回して、暖かい空気を吹き降ろして霜を防いでいます。
うるさいだなんて文句は言えません(笑)
あと1ヶ月も経てば、いよいよかぶせ作業スタート。
今年も美味しいかぶせ茶の新茶がお届けできますよう、家族、アルバイトさんみんなで力を合わせて頑張ります!!
《これまでの記事》
●vol.1三重の茶畑からこんにちは
●vol.2 へぇ~、三重県お茶事情。
●vol.3 かぶせ茶の楽しみかた
●vol.4 「ようこそ!かぶせ茶カフェへ」
●vol.5 「冬の茶畑と茶農家」
●vol.6「ise-chaのある生活」
●vol.7 「お茶植え」
●vol.8「新茶2017」
●vol.9 『新茶無事終了』
●vol.10 『夜のお仕事』
●vol.11 『かぶせ茶氷』
●vol.12 『お茶の品種』
●vol.13 『秋番茶刈り採り中です!』
●14 『滋賀 信楽朝宮へ行って来ました!』
●15 「冬仕事とみえセレクション」
●16「JGAP認証」
●17『四日市イベント@三重テラス』
●18『道の駅 みなみやましろ村』
●19『お茶苗植え 2019』
●20 『新茶 2018』
●21 『一番茶終了!!そして二番茶』
●22 『四日市少年自然の家さんとのコラボ 家庭の日』
●23 『水出しかぶせ茶』
●24『マルシゲ研修旅行』
●25『只今 秋番茶摘採中!!』
●26『子供達のお茶カフェ♪』
●27『子供達のお茶カフェ♪』
●28『2019年スタート!!』
●29『受験生にお茶!!』
清水加奈(しみずかな)
三重県の専業茶農家(有)マルシゲ清水製茶の長女に生まれ、幼い頃から跡継ぎとして育てられる。25歳の頃結婚と同時に就農。2010年に1人でも多くの方に三重のかぶせ茶を知ってもらい、ファンになってもらいたいという想いから『かぶせ茶カフェ』を開業。農業女子プロジェクトメンバー、四日市茶農家女子会メンバー、茶育指導士、二児の母。
★マルシゲ清水製茶HP: http://marushige-cha.jp/