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狭山茶楽々なお話vol.19 「新茶の季節が待ち遠しい狭山茶ケーキとの茶縁」

2019.03.23


(写真提供:Acacier)

 

すっかり春本番。今年の花粉症はかなり深刻で、声が資本のアナウンサーの仕事に大いに影響を及ぼしています。本来の声が出せず、大丈夫かな…と向かったNHKの食の一大イベント「ふるさとの食 にっぽんの食 全国フェスティバル」の司会。ここ数年、私はイベントステージの司会者として参加させていただいているのですが、今回そのトークショーでとっても素敵な茶縁に恵まれました。狭山茶ケーキ、その名も「サヤマニエール」です。
見た目そのものが「茶畑」です!

埼玉県さいたま市にある「アカシエ」の興野燈シェフが作りました。
NHK BSプレミアム「極上!スイーツマジック」のスペシャルトークショーで興野シェフと狭山茶愛を語り合うことができたのです。狭山茶を愛してやまない私からすると、もう大興奮でした。

興野シェフは埼玉県春日部市出身で、フランスで修業し地元埼玉にご自身のお名前「あかし」と「パティシエ」を合わせた「アカシエ」をオープンさせました。
素材選びからこだわりを持っていて、自身で産地へ出向き納得の素材をスイーツに仕立てます。もちろん狭山茶も例外ではありません。

 

 

狭山市の「奥富園」へ出向き、「さみどり」「ゆめわかば」「やぶきた」の3品種をクリームやスポンジ、シロップにしてケーキに使用しています。

 

 

抹茶の粉末はお菓子に良く使われていると思うのですが、緑茶がケーキになっているイメージはあまりなかったので、シェフに伺うと、やはり普通に使うと緑茶がケーキの味に隠れてしまい、お茶らしさがでないそうで、いかに茶葉の良さを生かすかというのがポイントになったそうです。まさに興野シェフの郷土愛と挑戦の結晶「サヤマニエール」。ネーミングも「狭山にエール」とも「狭山」+「マニエール」とも取れます。シェフは後者だとおっしゃっていました。

 

 

その「サヤマニエール」を口にすると、
口の中でゆっくりと溶けていくクリームの中に鮮やかな緑色の茶畑が広がって…
すがすがしい初夏の風が鼻に抜けて、はっきりと狭山茶を感じられる。後味は爽快で
幸せの笑顔がこぼれてしまうケーキでした。断面の薄いグリーンも美しいです。
かなり濃いめに淹れた狭山茶と一緒に食べたい!と私は思いました。

この「サヤマニエール」現在は販売されていませんが、新茶の季節に販売再開ということで、今年はいつもに増して新茶の季節が待ち遠しくなりました。
トークショー後に興野シェフと記念撮影。本当に嬉しい茶縁でした。

 

 

興野燈シェフのお店はこちら
アカシエ
048-829-7007
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤10-6-11
https://acacier.co.jp/

 

 

《これまでの記事》
●vol.1_春にぴったりのお茶
●vol.2_緑茶・美容活用法
●vol.3_日本茶は弱った時の強~い味方!
●vol.4_山梨の日本茶カフェを訪ねました
●vol.5 cafe Terroir/茶楽
●vol.6 幻の日本紅茶☆@Mofu Mofu
●vol.7 「お茶屋さんが手作りする抹茶生チョコレート」
●vol.8 『山梨銘菓「くろ玉」のできたてを味わえるカフェ』
●vol.9「山梨の老舗和菓子屋さんが開いたカフェ」
●vol.10「新茶を楽しむ♪」
●vol.11「幻の雨畑茶を訪ねて」
●vol.12「日本茶が国際交流の懸け橋に!」
●vol.13 「新春は純白の茶器でお茶どうぞ」
●vol.14 「金(きん)をとりに行って、キンのお茶に出会う」
●vol.15 「知る人ぞ知る新茶まつり」
●vol.16 「狭山茶畑でお茶娘体験」
●vol.17 「秋の甲州・茶トリップ」
●vol.18 「山梨県立芸術の森の初釜へ茶トリップ」

この記事を書いた執筆者

鈴木春花日本茶アンバサダー

鈴木春花(すずきはるか)

フリーアナウンサー。元テレビ山梨アナウンサー。ニュースキャスターをはじめ様々なジャンルの番組を担当。 フリー転身後も、TVやラジオ、イベント司会や講演会など活動の幅を広げている。銘茶「狭山茶」の産地・埼玉県所沢市に生まれ育ち、幼い頃から常飲。アンバサダーエッセイ「鈴木春花の狭山茶楽々(さらら)なお話」を連載。
☆「日本茶アンバサダー鈴木春花のお茶どうぞ」インターネット放送局JKNTV放送中!☆