ENJOY!日本茶

6月19日・25日・7月9日（補講）に、第1回日本茶アンバサダー公募認定講座を開催し、11名の方を日本茶アンバサダーに任命させていただきました。

まず1日目午前中の座学は協会の顧問もしていただいている大森正司先生をお迎えして、日本茶の基礎的な知識を教えていただきました。

日本茶とは何か、産地や品種、成分と効能についてなど、わかりやすくかつ最新の事情もまじえてお話しいただき、受講生のみなさんの日本茶に関する知識をぐぐっと一挙に上げていただきました。

なかなか入手できないサンルージュを使っての実験や、お茶に含まれる成分の粉末のテイスティングなど、体感を伴う座学は関心を高め、受講生から質問がたくさん飛び出しました。

著作多数の先生ですが、ライブでしかうかがえないお話もとびだして、笑いの絶えない和やかな講座に。

午後は、神田茶空楽さんに移動して実技講座を実施。

店長の由井さんによる基本的な淹れ方や器による味の違いを知っていただくワークショップ、抹茶の点て方レッスン、アレンジティーレッスンなど、五感を総動員してお茶を体得していただくプログラムをご用意。

アレンジティーのレッスンは、スパークリング煎茶など、どれもすぐに実践できるそれでいてサプライズ感のあるメニューをご用意したので、さっそくお料理教室やセミナーなどで取り入れてアンバサダー活動に活かしていただいています。

ワインを使用したアレンジティーでは、お代わりをこっそりしている方も。。。この日はずいぶんたくさんお茶を飲んでいただきました。日本茶への味覚感度も上げていただけたものと思います。

 

 

2日目の茶畑実習では、埼玉県狭山市の横田園さんにお世話になりました。

お茶がどんなところでどんな想いをもって育てられたものなのかを知っていただくことは、お茶を知るうえで欠かせないというのが日本茶アンバサダー協会のポリシーで、茶畑実習はとりわけ大切にしているプログラムです。

 

 

まずは二番茶の手摘み。

初めて訪れる茶畑の気持ちよさに感嘆の声があがります。
みなさん最初は童心に帰って楽しそうにしているのですが、徐々に熱中して会話が消えて茶畑に散り散りに。

次は茶工場の見学。

6代目貴弘さんがひとつひとつの機械について、どんな役割を果たしているのかを細やかに説明してくださいました。
それぞれの行程で人の目でチェックが入ってできあがりの調節をしていること、つまりお茶がボタン一つで自動でできあがる工業製品ではないということを理解していただきました。

 

 

仕上げ工場に移動して、篩分けを手作業で行うことにチャレンジ。

昔は女性の仕事だったと聞いてびっくり。力もコツもいります。

お茶づくりの奥の深さがひしひしと実感されました。

さらに、美味しい淹れ方を教えていただき、品種ごとに各自で淹れて味をみる体験をさせていただきました。

慣れ親しんでいるやぶきた、埼玉県の奨励品種さやまかおり、おくはるか、おくみどり、ふくみどりの５つのそれぞれの味や香り、色の違いに、驚きの声があがりました。

前の週の座学で日本茶に品種があるということをお伝えしましたが、この体験によって、品種によってこれだけ違うということを体で理解していただけました。

 

そして最後は、任命状の授与を茶畑の真ん中でさせていただきました。

まずはひと言宣言。

「アンバサダーとしてこんな活動をします！」と決意表明をしていただきます。
特別なことや大きなことである必要はまったくありません。

しかしながら、アンバサダーは伝える人。行動をおこさなくては意味がありません。
この宣言を経て、任命させていただきます。

こちらは宮崎里恵さんの宣言の様子。

ご自身が主宰されるクッキングサロンで日本茶を活用し広げること、ご自分の生活にもっと取り入れていくことを宣言されました。

そして、任命状授与。

代表理事の満木よりお渡しさせていただきました。

 

日本茶アンバサダーは資格ではなく、日本茶を伝えていく使命を任命させていただくことです。

第1回公募では、たいへん意欲の高い方ばかり11名の方を任命させていただきました。
（写真の9名＋カメラマンを務めてくださった唐沢さんと補講受講の宮本さんで11名）

 

ご就任いただいた皆さまありがとうございます！お迎えできて光栄です。

ご協力いただきました大森正司先生、茶空楽の由井店長、横田園5代目泰宏さん、6代目貴弘さん、スタッフの皆さまに心から御礼申し上げます。

第2回公募はこの秋10月を予定しています。

 

☆茶空楽ＨＰ　http://chacoola.sakura.ne.jp/
☆横田園ＨＰ　http://www.yokotaen.com/