2016.05.27
前回、お着物を着るのに必要なものリストを元に探した結果・・・お着物や帯が実家やご親戚にもなかった方もいらっしゃることでしょう。
では、もし自分でお着物や帯を買う場合、どんな方法があるかというと・・・
はじめからフルオーダーはなかなか勇気がいるものだし、ハードル高すぎですよね。
一枚目を選ぶ時の選択肢としては、お誂え以下となると思います。
あとは、着る「目的」「時期」「予算」をある程度はっきりさせてから探さないと、まったく着る機会の無い着物になってしまう可能性もあります。
例えば、
目的・・・
* お茶会〜訪問着、色無地など
* イベント〜小紋など
* 観劇といったようなお出かけ着〜小紋や紬など
シチュエーションによって、着るお着物の種類が変わってきます。
時期・・・
* 10月-5月〜袷(あわせ):裏地をつけてお仕立てしたもの
* 6月/9月〜単衣(ひとえ):裏地がついてないもの
* 7月-8月〜夏物
といった用に、お仕立て方法や生地が変わりますし、すぐに着たい場合は、お仕立てには時間がかかるので、出来上がったものから選ぶ必要が出てきますよね。
予算・・・
お洋服と同じように、お着物もピンキリ。
お誂えの場合は、生地の値段にお仕立て代が入ることを忘れてはいけません。
(お着物の場合は、仕立て代+裏地-胴裏・八掛が必要なので、3〜5万程度はみておくといいかもしれません。)
もし、まずはお手軽に始めてみたいという方は、「仕立て上がり」か「リサイクル」で探すのが、価格的には押さえられて良いかもしれませんね。
<新緑のコーディネート>
桜が散ると同時に緑の葉も芽吹いて、新緑の時期到来。
ということで、良くみるとバラの花が描かれている白大島に、
新緑をイメージしてこんな緑の八寸帯を合わせてみました。
こんな色味、お洋服だとなかなか気が引けてしまいますが、
お着物だと案外いけてしまう(・・と思いません?)から不思議です。
近藤あや(こんどう あや)
遠州流茶道師範、着付け師 祖母が一年中着物を着て過ごしていたことから、幼少より着物に親しむように。茶道や時代衣裳の勉強をしながら着物への理解を深め、撮影やブライダルの着付 けで経験を積む。シンプルで楽な着付けをモットーに、ファッションの選択肢の一つとして着物を着てもらえるよう、着付けを教えるかたわらコーディネート相 談や、帯のお仕立て等も行っている。