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鈴木春花の狭山茶楽々(さらら)なお話vol.10「新茶を楽しむ♪」

2017.06.17

関東甲信越も梅雨入りし、じめっとした季節になりましたね。そんなジメジメを吹き飛ばす「かんぱ~い!」の飲み物の定番は?というと、何を思い浮かべますか?とりあえずビールですか?

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こちらでは、なんと「緑茶」で乾杯です!

法被の後ろ姿からも想像していただけるように、甲斐のみどり「南部茶」で乾杯をしたのは、山梨県の最南端・南部町で開催された「お茶まつり」の開会式です。

静岡県は日本でも有名なお茶の産地ですが、その静岡に隣接したこの南部町でも、お茶が栽培されています。生産量としてはそんなに多くはなく、南部町内をメインに、山梨県内で販売されています。

私は毎年このお茶まつりで司会をさせていただいていて、南部茶の新茶を堪能してきましたので、今回はその模様をご紹介します。

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まずは籠を背負って何をしているかというと、新茶の目方当て!籠の中に入っている茶葉の重さを当てるのですが、これがなかなか難しい!背負うと重さが全然わからないのです。でも正解者には新茶の詰め合わせなどがプレゼントされるとあって、皆さん必死に考えていました。

そして、「香り」を味わうのも日本茶の楽しみ方のひとつですよね。

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会場では新茶の手もみ実演も行われていて、おいしい香りをたくさんいただきました。「手もみ」と一言でまとめてしまうと簡単そうですが、間近で見ていると、力の加減がポイントのようで、農家さんたちが一生懸命仕上げてくれていました。現在は機械での作業が当たり前ですが、このお祭りでだけは、この手もみ茶が販売されるとあって、こちらも人気を集めていました。私はこの手もみ茶を毎年いただいていて、冷茶にして飲むのが好きなのです。手もみの温もりがお茶の甘さになって抽出されているような気がして、農家の皆さんの愛情もたっぷり味わっています。

さらに人気は、野点のコーナー。毎年大行列で、実はこれまで一度もいただけたことがなかったのですが、今回初めて頂戴しました。

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花菖蒲のお菓子を頂き、地元南部町の文化協会の茶道部、望月純子先生がお抹茶を点てて下さいました。南部茶の抹茶は、残念ながら存在せず、宇治の抹茶をいただきました。
気軽にお茶を楽しんで欲しいということで、このお祭りが始まった当初から野点コーナーを担当しているという望月先生。お忙しい手を休めて、お写真にお付き合いいただきました。

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大勢の人の中、さらに司会をしながらと実はとっても慌ただしい時間だったのですが、一服いただいているときは不思議なくらい穏やかな気持ちになれます。

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お茶まつりを堪能して、改めて「私は日本茶が好きだな~♡」感じた一日でした。

さて、次回の「鈴木春花の狭山茶楽々(さらら)なお話」では、日本一人口が少ない町・山梨県早川町に「幻の雨畑茶」を訪ねて…を綴ります🍵

 

 

《これまでの記事》
●vol.1_春にぴったりのお茶
●vol.2_緑茶・美容活用法
●vol.3_日本茶は弱った時の強~い味方!
●vol.4_山梨の日本茶カフェを訪ねました
●vol.5 cafe Terroir/茶楽
●vol.6 幻の日本紅茶☆@Mofu Mofu
●vol.7 「お茶屋さんが手作りする抹茶生チョコレート」
●vol.8 『山梨銘菓「くろ玉」のできたてを味わえるカフェ』
●vol.9「山梨の老舗和菓子屋さんが開いたカフェ」

この記事を書いた執筆者

鈴木春花日本茶アンバサダー

鈴木春花(すずきはるか)

フリーアナウンサー。元テレビ山梨アナウンサー。ニュースキャスターをはじめ様々なジャンルの番組を担当。 フリー転身後も、TVやラジオ、イベント司会や講演会など活動の幅を広げている。銘茶「狭山茶」の産地・埼玉県所沢市に生まれ育ち、幼い頃から常飲。アンバサダーエッセイ「鈴木春花の狭山茶楽々(さらら)なお話」連載中。